昔ながらの戸建てでも車椅子で安心して過ごせるバリアフリーリフォーム事例です。
施工ポイントをご紹介しますので、参考になさってください。
リフォームのご要望でした。
昔ながらの柱と梁で家を支え、建具で仕切られた和風の一戸建てを、バリアフリーリフォームするご依頼がありました。
入院されていたご家族が、車椅子で戻られるため過ごしやすいようにとのことでした。
玄関、キッチン、トイレ、お風呂など広範囲のリフォームをいたしました。
今回の施工事例は下記のような方の参考になると思います
では早速、見ていきましょう
リフォーム前、玄関は両側引き戸で段差がありました。
車椅子を利用することになり、よく出入りで使用する方に即席スロープを用意されて過ごしていらっしゃいました。出入口の幅がなく、不便を感じられているようでした。
中に入ると、たたきは広くとってありますが部屋への段差が大きくありました。昔の家の場合は、玄関からたたき、上がり框(あがりかまち)までの段差が大きいところが多いです。段差を付けることで冬の寒さ対策をしていた名残りです。
昔は良かったかもしれませんが、車椅子の生活には大変になります。
施工後の状態です。
玄関ポーチの全体を使い、なだらかなスロープにしました。
玄関の戸も片側引き戸に変更。幅を広くとることができ、車椅子での出入りも楽になりました。建具屋の特注で施主のご要望に沿った大きさの玄関ドアを付けることで実現しました。
以前はたたきから、上がり框(あがりかまち)の段差がありました。ステップを置いたり階段を設置していましたが、リフォームでは素材を分け玄関と屋内が分かるようにし、段差はなくしました。
これで車椅子の方も、車椅子のまま入っていけます。
玄関の近くにはキッチンです。こちらも玄関から段差が無いようにいたしました。
車椅子の方が一人でもキッチンに移動することができます。キッチンから奥の部屋へと続く廊下は、緩やかなスロープにいたしました。
もともとは上がり框で、現在より少し高い位置にあった部屋へも、スロープを作ることで移動が楽になりました。
スロープの行先は、車椅子の方が過ごす予定の個室です。
個室と言っても広くとり、トイレと洗面台を設置しました。建具で仕切らず広い部屋のままにすることで、介護する側が『もう少し広さがあった方が良かった』とならなくて済みます。
後ほどパーテーションやカーテンで区切ることを検討しているそうです。それなら移動させたいときも楽ですね。
いかがでしたか? 築年数がたった家でもリフォーム工事で、日常のちょっとした不便が解消されるかもしれません。
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